ビットコインの価格推移のトレンドを見極めるには、移動平均線を使うのが有効です。
移動平均線にはいろいろ種類がありますが、ここでは指数移動平均線(EMA)を使ったトレンドを見極める方法を解説していきます。
目次
EMAの基礎知識
そもそも、移動平均線(MA)とは直近の一定期間の価格の平均を線で結んだものです。
指数移動平均線(EMA)では、直近の価格を重視して価格の平均を算出するもので、
単なる移動平均線よりも価格の変化に素早く対応するのが特徴です。
移動平均線が上昇していれば上昇トレンド、水平ならばレンジ、下落していれば下落トレンドであると認識できます。
移動平均線は、一定期間の価格の平均ですので、移動平均線より価格が大きく動いた後は、戻ってくることが多いです。(特に移動平均線が水平な時)
逆に、強いトレンドが発生していて、移動平均線が水平ではないときは、価格が移動平均線から離れたまま推移していくことが多です。
私は移動平均線をEMA25とEMA75とEMA150など複数用いて使用しています。
EMAの具体的な使い方とは
- サポート・レジスタンスレインとして使う
- ゴールデンクロス・デッドクロスとして使う
- パーフェクトオーダーによりトレンドの強さを認識する
サポートライン・レジスタンスラインとして使う
このチャートでは価格が上昇している上昇トレンドの例です。
上昇しながら押し目を作っていますが、
EMAの25や75の線で反発しサポートされているのが確認できます。
同じように下落トレンドではEMAで反発し、
レジスタンスラインとして機能することがあります。
ゴールデンクロス・デッドクロスとして使う
2つの移動平均線が交差するとトレンドが変わることがあります。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上にクロスした場合をゴールデンクロス、
逆に上から下にクロスした場合をデットクロスといいます。
急激な値動きがあった際にクロスしやすいのは、
トレンドラインをブレイクアウトしたなど別の根拠で起こっていることが多いです。
短期時間足ではなく、4時間足や日足などの長めの時間足でのクロスで参考にしたほうが良いです。
パーフェクトオーダーによりトレンドの強さを認識する
複数の移動平均線が同じ方向に揃っている場合をパーフェクトオーダーと言います。
移動平均線間の間隔が大きいほどトレンドが強いことがわかります。
この時、押し目としてEMAで反発することがあるので、
そこに指値をばら撒いておくなどの戦略を取ることが出来ます。
まとめ
移動平均線では、トレンドの向きやトレンドの強さトレンドの転換を読み取ることが出来ます。
移動平均線は市場の多くの参加者が意識して使うものですので、
同じ意識するラインを意識して先を読むことが出来れば有利になります。
必ずしもどの相場でも通用するわけではなく、
この教科書通りの相場が一定期間ごとに訪れますので、
日々チャートを見て考察をしましょう。
重要なのは、移動平均に限らずトレードで利益を出すには、同じ手法を使い続け自分のトレードスタイルの中で判断基準の根拠の一つにしていくことです。